先週から今週にかけて、東京労働局や中小企業庁といった官公庁が適格退職年金の移行問題に関するセミナーを相次いで主催した。お役所主催のセミナーに期待する事といえば、レジュメ・資料の完成度の高さである。面白みには欠けるものの、記述や数値は正確でかつ出所が確かなので、場合によっては凡百の書籍よりも有用である。レジュメさえ入手すれば、セミナーに参加した目的の80%は達成されたも同様と当BLOG管理人は思う。では、それぞれのセミナーについて雑感を述べたい。
○ 東京労働局 セミナー「適格退職年金移行問題」 (1/23開催)
何でも昨年11月にも同じテーマで2回ほど開催したそうだが、好評につき追加開催したとのこと。「労働局主催のセミナーは資料が充実している」とかねてより耳にしていたが、確かに噂に違わぬ充実ぶりだった。表や統計の大半は「企業年金に関する基礎資料」からの引用だが、きちんと出典を明らかにしてる点は由。なお前半は某生保の年金数理人氏による制度説明と適年移行の現状、後半は中退共の課長氏による中退共制度の紹介であった。
○ 中小企業庁 経営安定対策室 企業年金セミナー (1/31開催)
主催は中小企業庁とあるが、企画進行は大和総研が受託とのこと。ところが講師はどっかのコンサル事務所の社労士で、これが酷かった。レジュメは誤字脱字だらけだわ、事実誤認は甚だしいわ、アンタ本当に専門家ぁ?っていうレベル。特に「ここ数年の適格退職年金制度の減少は、大企業が率先して移行した事によるもの」と言ってたが、適年は300名未満の制度が全体の9割を占めており、実際には加入者規模の小さい制度の減少が著しいことは専門家であれば周知の事実(下図参照)。
聞くだけ時間の無駄なので、とっとと会場を後にした次第。まあ「企業年金制度移行事例集」なる冊子を入手できただけ由としよう。とはいえ、あの程度で官公庁から講師依頼をGETできるとは、もしかして退職金コンサルって気楽な稼業!? ←んな事ァない
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【2006.6.8追記】
上記で紹介した「企業年金制度移行事例集」が中小企業庁サイトにUPされました。
詳細はコチラ。
<関連エントリ>
The企業年金BLOG: 「企業年金制度移行事例集」




















