中小企業退職金共済(中退共)を運営している
勤労者退職金共済機構の発表によると、適格退職年金からの移行引継件数は、平成18年1月末現在で累計8,464件、人数ベースでは約24万人に上るとのこと(ソースは
コチラ)。
一方、中退共加入企業の加入・脱退状況は以下の通りである。

上表を見る限りでは、中退共は適年からの移行を含めて
毎年1万社以上が加入する一方、2万社以上がコンスタントに脱退しているように見える。これじゃあ適年を受け入れたところで焼け石に水じゃないのか!?
ところが、勤労者退職金共済機構の
統計資料コーナーにUPされている
年度報告ファイル(PDF)の2ページには、このよう記載されている。
統計表の表示について
2.脱退
共済契約者(筆者注:企業数のこと)に係る「脱退」は、当該年度中(月分については月中)に、被共済者全員の退職金共済契約を解除した共済契約者数及び被共済者の全員が退職した共済契約者数の合計である。
被共済者(筆者注:加入者数のこと)に係る「脱退」は、当該年度中(月中)に退職金共済契約を解除した被共済者数(解約)及び退職した被共済者数の合計である。
(以他、上記pdfファイルの2ページより抜粋)
すなわち、中退共における「脱退」には、中途解約だけでなく
通常の退職も含まれるとのこと。「脱退」という語感からすると何とも違和感のある取り扱いだ。つまり「退職金を払ってしまったらもはや無関係!」と言うことなのだろうか・・・ううむ(汗)。
では、脱退件数のうち
退職件数と中途解約件数の内訳はどうなってるのだろうか?
共済契約者数(企業数)における退職件数と中途解約件数の内訳は不明だが、被共済者数(加入者数)については内訳が
年度報告PDFファイルの8ページ(第3表および第4表)に記載されている。これによると、2004年度の脱退者数326,821人のうち退職は308,922人、中途解約は17,899人であった。
脱退者数のうち中途解約の占める割合は5%に過ぎない。更に、中退共の退職金の支給状況(
前出PDFファイルの20ページ第17表を参照)を見ると、一時金給付件数のうち、退職金支給が年間20万〜30万件で推移しているのに対し、解約手当金の支給件数は1万件台に留まっている(下表参照)。解約手当金の支給割合は、
人数ベース・金額ベースともに5%以下の水準であった。
このように、中退共の加入・脱退状況を見る際は、
「脱退」の定義が他の制度と異なる点に注意する必要である。つうか当BLOG管理人もロクに調べもせず今の今まですっかり勘違いしていた次第・・・(反省)。
posted by tonny_管理人 at 17:02
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データで見る企業年金