前回のエントリで企業年金・退職金に関する統計調査を一通り紹介したが、今回は各論ということで、それぞれの統計調査の特徴について述べたい。
就労条件実態調査 →直近の調査:
2003年実施 ・実施主体:厚生労働省(大臣官房統計情報部)
・実施時期:4・5年毎
・サンプル数:約5,300社(2003年調査)かつての「賃金労働時間制度等総合調査」が2001年にリニューアル。労働時間・週休制に関する統計は毎年更新されているが、退職給付(一時金・年金)に関する調査は4・5年毎の実施(福利厚生・出向といった他のテーマとのローテーション)。更新頻度が低いのがネックだが、退職金に関する統計としては最大のサンプル数を誇る、最もメジャーな存在。
民間企業退職金実態調査 →直近の調査:
2002年9月実施 ・実施主体:総務省(人事・恩給局)
・実施時期:5年毎
・サンプル数:3,380社(2002年9月調査)「国家公務員の退職手当に関する検討のための基礎資料」という位置付けからか、「退職金の官民比較」が最大の売り。調査項目は「就労条件総合調査」に見劣りしないものの、いまいちマイナー感は否めない。
退職金・年金に関する実態調査 →直近の調査:
2002年9月実施 ・実施主体:(社)日本経済団体連合会
・実施時期:隔年
・サンプル数:272社(2002年9月調査)ご存じ日本経団連による調査。日本経団連というネームバリューと隔年実施という更新頻度の高さでから何かと重宝されがちだが、実はサンプル数は意外と少ない(汗)。従業員数500人以上の企業が約70%を占めるなど、比較的大企業が中心。
退職金・年金及び定年制事情調査 →直近の調査:
2003年実施 ・実施主体:中央労働委員会
・実施時期:隔年
・サンプル数:295社(2003年調査)本統計調査を知っている向きは、よほどの退職金統計ヲタク(汗)。「労働争議の調整のための参考資料」という位置付けから、対象企業は労働組合を有する従業員数1,000人以上の大企業のみ。こちらもサンプル数は少なめ。
中小企業の賃金・退職金事情 →直近の調査:
2004年12月実施 ・実施主体:東京都(産業労働局)
・実施時期:隔年
・サンプル数:1,220社(2004年12月調査)タイトルにある通り、中小企業のみを対象とした統計。各都道府県でも同様の統計を取り扱っているので、興味のある向きは是非。
モデル退職金・年金制度調査 →直近の調査:
2005年実施 ・実施主体:産労総合研究所
・実施時期:隔年
・サンプル数:219社(2005年調査)退職金・年金制度総合調査 →直近の調査:
2004年実施 ・実施主体:労務行政研究所
・実施時期:隔年
・サンプル数:319社(2004年調査)上記2調査はそれぞれ交互に隔年実施しており、共通項も多いのでまとめて取り上げる。両者とも、退職給付制度の併用状況や退職金額の規模を
企業毎(一部実名)に横断的に把握できる点がウリ。産労総合研究所は「退職金・企業年金ハンドブック」で、労務行政研究所は「労政時報別冊 退職金・年金事情」でそれぞれ調査結果を公表している。価格は高いものの、関連記事はなかなかの読み応え。
<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2006/6/29): 企業年金・退職金に関する統計調査(総論)
posted by tonny_管理人 at 00:12
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
Category |
データで見る企業年金