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外観の胡散臭さとは裏腹に、中身は意外と硬派なことで人気を博している「資産運用のカラクリ」シリーズシリーズの第2弾。軽妙な語り口で素っ頓狂な主張をしているように見えて、実は理論的にはガチガチの正統派なのは前作と同様。
なお前作のテーマは「余計な手数料・税金は払わない」と完全に個人投資家向けの内容であったが、本作は「余計なリスクは取らない」がテーマだけに、企業年金をはじめ機関投資家の運用担当者にとっても示唆に富む内容が多い。特に第4章「資産と負債の結婚生活(ALMの話)」の内容は、年金運用で語られているデュレーション・マッチングやキャッシュフロー・マッチング、更に今風に言えばLDI(Liability Driven Investment)といったリスク管理理論のツボを見事に押さえている。それでいて読み物としての分かり易さ・面白さを損なっていないのは流石。例えるなら、神田昌典調で語る山崎元といったところか(笑)。
※著者の安間氏のサイト「WILD INVESTORS」はコチラ
<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2006/6/26): 「企業年金のリスク管理術」
The企業年金BLOG(2007/2/18): 「資産運用のカラクリ」投資と税金篇
