2012年3月に廃止(正確には税制優遇措置の廃止)されるため、その移行先について何かと議論される適格退職年金(適年)だが、このたび信託協会、生保協会、JA全共連の連名で直近の統計がリリースされた。
◆企業年金の受託状況(平成20年3月末現在)
○信託協会のリリース
○生保協会のリリース
○JA全共連のリリース
(注)上記3つのリリースはいずれも同じ内容。
上記の3団体が公表している「企業年金の受託状況」では、適年の他にも厚生年金基金と確定給付企業年金の状況も掲載されている。この2制度については厚生労働省や企業年金連合会からも精緻な統計数値が公表されるが、適格退職年金に関する統計は、事実上この「企業年金の受託状況」でしか把握できない。適格退職年金の監督官庁は国税庁だが、この辺の監督体制はかなりアバウト。適年が他の企業年金制度への移行を余儀なくされたのも、この点が問題視されたとの説もある。
さて本題に入ろう。上記によると、適格退職年金は2008年3月末で契約件数32,825件(前年度比▲6,060件)、加入者数516万人(前年度比▲64万人)。いずれも減少傾向にはあるものの、減少幅は昨年と同程度(07年度の減少幅は契約件数▲6,205件、加入者数▲61万人)。一方、資産残高は11兆7,433億円(前年度比▲3兆8,820億円)と、減少幅は前年の倍以上となった(07年度の減少幅は契約件数▲1兆6,465億円)。米国のサブプライムローン騒動に端を発した世界的な株価下落の影響を受けた格好だ。この運用環境の低迷が、果たして適年移行を加速させることとなるのか、それとも足止め要因となるのだろうか。
<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2007/5/25): 適格退職年金の2007年3月末の状況
The企業年金BLOG(2006/5/26): 適格退職年金の2006年3月末の状況










