2007年度の公的年金の積立金の市場運用利回りがマイナス6.41%と5年ぶりにマイナスになったことが3日分かった。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景に、国内外の株安が直撃。運用損失は5兆8,000億円に達した。運用低迷が長引けば、将来の国民負担につながりかねない。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が4日午後に発表する。
(2008/7/4 日経朝刊 5面)
本件については、「相場なんて上下して当然なんだからいちいち騒ぐな!」「累積黒字はまだ7兆4,000億円以上もありますが何か?」「市場ベンチマークを上回っているかどうかで判断しろ」等々、マスメディアやブロガー諸氏に対して言いたいことは山ほどあるが、連中にはおそらく何を言っても馬の耳に念仏。特にブロガー諸氏は、普段は「マスコミに振り回されない自律したオレ様」を自負しているくせに、こういうときはマスコミ報道を鵜呑みに騒ぐ始末(当BLOGにもこんな的外れなコメントが寄せられた)。こうした手合いは、おそらく今回の業務概況書には目すら通していまい。自身を賢者と思い込んでいる馬鹿ほど始末が悪いものはない(苦笑)。
さて当BLOG管理人が今回の報道でむしろ気になったのは、年度業務概況の公表時期。例年だと毎年7月下旬頃に公表されるのだが(2007年は31日発表、2006年は20日発表)、今回は7月第1週に公表という手際の良さ。しかも、5年ぶりかつ過去最高の大赤字というネガティブな内容なだけに、尚更不可解・・・と思いきや、前日にこんなニュースが↓
日本版政府系ファンド 自民チーム、中間報告まとめる (NIKKEI-NET)
日本版の政府系ファンド(SWF)創設を目指す自民党国家戦略本部の「SWF検討プロジェクトチーム」(座長・山本有二前金融担当相)は3日午前の会合で中間報告をまとめた。公的年金基金の一部にあたる約10兆円を運用の原資として切り離し、外国人を含む運用のプロが高い利回りの確保を目指すという内容を確認した。
(2008/7/3 日経夕刊 2面)
・・・もしかして、大赤字を逆手にとって「やはり積極投資はリスクが大きい→SWFなぞ100年早いわ!」という世論形成を狙ったSWF撲滅作戦だったりして!?(汗)
※参考資料:2007年度業務概況所(GPIF) (←pdfファイル)
※見識のあるサイト一覧
http://taki.air-nifty.com/fukumenkamen/2008/07/post_a848.html
http://otsu.seesaa.net/article/102326117.html
http://fund.jugem.jp/?eid=720
<関連エントリ>
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The企業年金BLOG(2007/12/9): 赤字のときだけ大騒ぎ2
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