2008年08月27日

ネガティブな内容でなければ一面は飾れない!?

上場企業 年金積み立て不足額3.6倍 5年ぶり増 (NIKKEI-NET)
上場企業の年金の積立不足額が5年ぶりに増加に転じた。2008年3月期の不足額は7兆3162億円と前の期比3.6倍になった。昨年度は日経平均株価が約28%下落し、年金運用資産の4分の1程度を占める国内株式運用が振るわなかった。企業は積み立て不足を一定期間で償却、損益計算書に計上する必要があるため、将来、業績への負担が膨らむ可能性がある。
(2008/8/27 日経朝刊 1面)

そりゃ退職給付会計は時価評価が原則なのだから、運用環境が良ければ積立不足は減るし、逆に運用環境が悪ければ積立不足は増える。至極当たり前の事象であって、一喜一憂するほどの事ではない。しかし、退職給付会計に関する日本経済新聞の報道姿勢には疑問が多い。同トピックにおける直近3年間の報道記事を見れば一目瞭然↓

 ・2008年8月27日 (朝刊1面)「年金積み立て不足額3.6倍 5年ぶり増」
 ・2007年9月19日 (朝刊17面)「企業の年金積み立て改善」
 ・2006年9月8日 (朝刊17面)「年金積み立て不足 7割減」


ご覧の通り、昨年および一昨年のような運用環境が良好な時はベタ記事扱いで、今回のような悪い数値が出たときに限って一面で大々的に取り扱っている。しかも掲載時期も微妙に早める用意周到さ。単に数値の大小で一喜一憂する様は、とても日本を代表する経済専門紙の所業には非ず。こんなトンマな記事でも、日経の一面だというだけで真に受ける輩は多いだけに尚更始末が悪い。社労士やFPなどの専門家ですら例外ではない(ココとかココとか)。

あげくに、積立不足増加を受けて「確定拠出年金(日本版401k)への移行が加速しそうだ」ときたもんだ(苦笑)。移行させたくてしょうがないのは日経新聞だろうが。既に当BLOGでは何度も言及しているが、そんなに恣意的な報道をしてまでDCを広めたいのならば、まずは日経新聞自らが日本経済新聞厚生年金基金を解散してDCに移行するべきだろう。


<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2008/5/23): 金融のプロ(苦笑)ですら自身の老後準備には無頓着
The企業年金BLOG(2007/8/8): 確定拠出年金は隗より始めよ!?






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posted by tonny_管理人 at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0)
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