2005年12月17日

公的年金運用、過去最高の黒字

年資基金、7―9月運用利回りは5.22%・運用益は過去最高 (NIKKEI-NET) 
公的年金積立金の一部を株式や債券で運用する年金資金運用基金は15日、2005年7―9月の運用実績を発表した。運用利回りは5.22%で4四半期連続のプラス。03年4―6月(6.25%)以来の高水準となった。国内外株式の運用が好調で、運用益は過去最高の3兆1240億円に達した。
運用実績を資産別にみると、利回りが最も高かったのは国内株式の21.47%。外国株式(8.11%)、外国債券(2.21%)もプラスだった。国内債券は金利上昇(債券価格は低下)の影響を受け、1.31%のマイナスだった。2005年度上半期(4―9月)の利回りは6.74%で、運用益は3兆9831億円。
(2005/12/16 日経朝刊 7面)

2002年度末には6兆円もの赤字を抱えていた年金資金運用基金(旧年金福祉事業団)だが、気が付けば4兆円近くの黒字だとか(!)。年資基金への批判として「役人(正確には団体職員なのだが)ごときに運用なんて無理」と良く言われるところだが、では彼らの運用手法がここ数年で改善されたのかというと、んな事ぁ無い(byタモリ)。

つまるところ運用なんて環境に拠るところが大きいのだが、重要なのは、そうした環境変化に一喜一憂せず価格変動リスクを長い目で甘受すれば、ある程度のリターンも見込めるということだ。こうした「長期投資」に最も適している資産の一つが年金マネーであり、現時点ではたまたまそれが良い方向に転んでいるだけのハナシ。公的年金運用への批判が喧しかった数年前に慌てて株式を売却して全額債券運用などしていたら、果たして今回のような成果は得られていただろうか?
もちろん今後どう環境が変化するかは分からないため過信は禁物だが、長期的視野を保つことの重要性と難しさを認識する意味では良い機会だったのではないか。少子高齢化により保険料収入の先細りが叫ばれる昨今、賦課方式とはいえ、運用収益が公的年金財政に少しでも寄与してくれると良いのだが。

それにしても、これだけの成果を挙げたにも関わらず、マスメディアはベタ記事扱い赤字の時は「1面見出し+関連記事」のコンボでこれでもかと罵るくせにねえ。まったくもう・・・(by長井秀和)。

上手く運用して結果を出しても給料が増える訳でもなく、さりとて下手をやらかしたらマスコミからバッシングの嵐。公的年金運用という仕事はつくづく報われないものよ。こんな損な役回り、貴方は引き受ける?

・・・自分はまっぴら御免ッス(汗)。
 

<関連エントリ>
The企業年金BLOG: 企業年金の運用利回り報道に関する留意点
The企業年金BLOG: 年金問題は企業の重要な経営課題ではなくなった!?






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posted by tonny_管理人 at 16:21 | Comment(1) | TrackBack(0)
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この記事へのコメント
こんばんはっ!

さきほどアマゾンで本を買っておりました。

「企業年金云々」という本のユーズドがあったので買ったら、なんとtonnyさんが出品されている本でありましたぁ〜。
発送、よろしくですぅ。
Posted by なにわの元美人社労士の岸本です at 2005年12月18日 03:14
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