2008年10月14日

片棒を担いだ事業主を無視するマスメディアの罪

辻広雅文 プリズム+one(第47号):
 「消された年金」144万件――現場実務を無視する厚労省官僚の罪

昨年燃え盛った「消えた年金」問題の解決のめども立たないうちに、「消された年金」問題が火を噴いた。社会保険庁のずさんと腐敗が暴かれる陰に、本質的な問題が隠されていると思われる。
daiamond_online20081008.jpgそれは、霞ヶ関官僚の法制度の改正と、それを受けて全国の徴収現場で職員たちが執行する力との大きな乖離である。社会保険事務所における現場実務も能力も考慮に入れずに、ひたすら机上で制度設計に励む厚生労働官僚の罪、と言ってもいいだろう。
(ダイヤモンド・オンライン 2008年10月8日)

「消えた年金」問題の次は「消された年金」問題が紙面を賑わせているが、この両者は問題が本質的に異なる。「消えた年金」問題は、言うなれば社会保険庁の事務処理上の不手際に過ぎないが、「消された年金」問題は、収納率を上げたい社会保険庁と保険料負担を軽くしたい事業主との利害が一致した立派な犯罪的行為である。これを「従業員の雇用を守るための思いやり」だと擁護する向きもあるが、現在の雇用と引き換えに将来の老後設計を食い潰しているだけであり、狡猾な論理のすり替えである。

その意味では、社会保険庁だけを一方的に悪者にしても、問題の本質を指摘したことには到底ならない。にも関わらず、殆どのマスメディアは社会保険庁のみを批判し、記録改竄に唯々諾々と応じた遵法精神ゼロの事業主にはまるで頬かむり。その典型が上記のダイヤモンドオンラインの記事。筆者は元編集長で現在は論説委員だそうだが、現場を見ようともせず机上で批判記事をいじり続けて悦に浸っているから、こんな一面的な記事しか書けないのであろう。筆者には、論説委員室にばかり篭ってないで現場を見て来いとだけ忠告しておこう(汗)。






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posted by tonny_管理人 at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(4)
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