2009年08月11日

08年度公的年金決算からみる代行部分の予定利率の動向

今月4日に発表された公的年金の2008年度収支決算によると、厚生年金本体(年金特別会計:厚生年金勘定)の運用利回りは▲6.83%昨年度に引き続き2年連続のマイナス利回りを記録した。
厚生年金基金の代行部分については、従来は一律5.5%固定という予定利率が用いられていたが、1999年10月以降は、厚生年金本体の運用利回り実績に準拠した利率を毎年洗い替えて用いることとされている。正式な数値は例年12月頃に厚労省より告示されるが、その根拠となる厚生年金の実績利回りは今回の決算発表に収録されているため、こちらを速報値に用いる業界人も多い。今回の発表により、平成22年1〜12月(暦年ベース)の厚生年金基金の最低責任準備金(代行部分)に付す利率も▲6.83%と告示される公算が大きい。厚生年金本体およびGPIFの運用利回りの推移は以下のとおり。

 <年度>  <厚年>  <GPIF>
 1997年   4.66%   7.15%
 1998年   4.15%   2.80%
 1999年   3.62%  10.94%
 2000年   3.22%  ▲5.16%
 2001年   1.99%  ▲2.48%
 2002年   0.21%  ▲8.46%
 2003年   4.91%  12.48%
 2004年   2.73%   4.60%
 2005年   6.82%  14.37%
 2006年   3.10%   4.75%
 2007年 ▲3.54%  ▲6.41%
 2008年 ▲6.83% ▲10.03%


なお、厚年基金の最低責任準備金の算定に用いる利率は、上記のとおり厚生年金本体の実績利回りを基に決定されることから、最大1年9ヶ月の乖離(いわゆる「期ズレ」)が生じることが問題視されていたが、先般出された通知により、継続基準の財政検証および掛金計算において期ズレを実質的に解消するための措置が講じられている(厳密には2009年度決算からの適用だが、08年度決算における掛金計算から使用可能)。


厚生年金・国民年金の平成20年度収支決算の概要(社会保険庁) (pdfファイル)

<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2006/12/14): 代行部分の予定利率は5.5%に非ず






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posted by tonny_管理人 at 07:09 | Comment(0) | TrackBack(0)
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