2009年11月21日

「公的年金と財源の経済学」

君子豹変す!? 財政学者が社会保険方式の必要性を説く

公的年金と財源の経済学公的年金と財源の経済学
上村 敏之

日本経済新聞出版社 2009-03
売り上げランキング : 133,637
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

税制・財政における精緻な実証分析で知られる若手財政学者による公的年金論。「どうせまた財政学者による自己満シミュレーションの羅列だろ!?」と思いきや、さに非ず。中身は、著者お得意の実証分析だけでなく、年金制度の基本原理を丁寧に検証した良質な一冊に仕上がっている。とりわけ、主に政治哲学のアプローチを用いて公的年金の必要性を論じている第2章「なぜ公的年金が必要なのか」は白眉。また、税方式と社会保険方式との比較検討では、ワークフェア(勤労福祉)の観点から社会保険方式を支持するとともに、公的年金における情報提供の重要性を提唱するなど、従来の財政学者・経済学者には見られなかった深い考察を見せている。著者は1・2年前まではバリバリの実証分析至上主義者だっただけに、何が著者を(良い意味で)豹変させたのかが気になるところだが(汗)、ともあれ、公的年金の分析に関心のある向きにとっては示唆溢れる一冊である。

※著者の上村氏のサイトはこちら






 ←気が向いたら是非クリック願います

posted by tonny_管理人 at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0)
| 書評:公的年金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。