2006年05月13日

本音は年金改革よりもコスト削減!?

経済同友会が社会保障で提言 (NIKKEI-NET)
経済同友会は10日、年金・医療・介護など社会保障制度について、ナショナルミニマム(国民生活の最低限の水準)の保障に限定する一体的改革を求める提言をまとめた。人口減少や少子高齢化の加速が見込まれるなか、制度の持続可能性を高めるには漸進的な変更では不十分と判断。これまでの社会保障に関する提言を一本化した。
公的年金制度では全国民共通の基礎年金について、税率9%の目的消費税を財源とする税方式に移行し、65歳以上の全員に月額7万円を支給する。現役時代の収入に比例する厚生年金の報酬比例部分は政府の関与をやめて、民間による確定拠出型年金に段階的に移行する。
(2006/5/11 日経朝刊 4面)

経済同友会といえば、日本経団連、日本商工会議所と並ぶ「経済三団体」の一つ。数日前に首相の靖国神社参拝に再考を求める提言で世間の顰蹙を買ったのは記憶に新しい。その翌日、今度は社会保障に関する提言をひっそりと公開した。

 ◆社会保障制度を真に持続可能とするための抜本的・一体的改革

お題目そのものには異論は無い。現行制度の改革は焦眉の急であり、そのためには国民的な議論を展開しなければならないとする姿勢は評価に値するのだが・・・

ところがいざ提言を読み進めると、上記のご立派なお題目とは相容れない違和感を感じること必至。結局、経済同友会の頭の中にあるのは企業負担を軽くしたいという一点のみで、文中にもその本音がありありと滲み出ている。こんなエゴ剥き出しの主張でも、抜本改革などと口当たりの良いスローガンで繕っておけば国民はホイホイ支持してくれるとでも思ってるのだろうか? たとえ社会保険料の企業負担が全廃されたとしても、彼ら経営者がその浮いた余資を給与や雇用という形で還元するとは到底思えない。

なお経済同友会の年金問題に関する見解は、2004年に刊行された「年金再生論」にもまとまっている。内容も不遜さも上記の提言と瓜二つ(汗)。当BLOGは基本的にはオススメ書籍を紹介する運営方針なのだが、今回は敢えて晒し上げ↓。

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posted by tonny_管理人 at 20:56 | Comment(3) | TrackBack(2)
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この記事へのコメント
こんばんは。

トラックバックありがとうございました。

経済の事など詳しく無いので、お休みの時、ゆっくり記事をよませて頂こうと思います。

経済同友会って何だろ?って思っていました。

教えて下さって、ほんとにありがとうございました。

Posted by bbuker at 2006年05月18日 00:01
トラックバックありがとうございました。
この年金改革提言、なーんか違和感感じてたんですよねぇ^^;

やっぱり企業負担の削減がしたい、っていう主張でしたか。
素人目には「ん、ナンかヘン」程度でした。アブナイ、アブナイ。
Posted by ねこねこ at 2006年05月18日 18:27
トラックバックありがとうございます。

こういう破廉恥なことを考える輩に限って、地位にしがみついているから、組織の中でもなかなか世代交代が進まないんですよね。
一体何様のつもりかは知りませんが、まずは自分の組織の改革が先ではないでしょうか。
Posted by Horigon at 2006年05月18日 20:25
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「民」の恐怖。
Excerpt:  経済同友会が厚生年金廃止を提言 このブログで私は、「官から民へ」とか「小さい政
Weblog: 慢性疲労症候群日記
Tracked: 2006-05-18 19:08

確定拠出型年金の特別法人税は廃止せよ〜官業優先・民業圧迫の構図
Excerpt: 読者の方から「確定拠出年金(個人型)を選びたいが、どの金融機関がよいのか?」「積立金に対して1.173%の特別法人税が予定されているが国民年金基金のほうがよいのではないか?」という質問を頂いた。
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