厚生年金の金額は、保険料ではなく、それを払った時の給料に応じて決まる。その記録を会社からもらって管理しているのが社会保険庁。ところが、この記録に多くの間違いが見つかっているという。決してひとごとではない。
(2006/8/5 朝日朝刊 b5面)
国(社会保険庁)が管理している国民年金・厚生年金の被保険者記録データベースに記録ミス・記録漏れが存在する可能性ついては当BLOGでも以前言及したが、先週末の朝日新聞でも同様の特集が組まれていた。特に、記録ミスが年金額にどのような影響を及ぼすかを示したチャートは秀逸↓

なお記事中では、ミスの原因が社会保険庁側のみにある事を強調していたが、実務家から見れば実は企業側のミスも多いのよねぇ(汗)。まあ、複数の組織・人間の手を介する以上、こうしたミスを完全に撲滅することは残念ながら不可能。これは何も年金に限った話ではない。大事なのは、ミスを発見したら速やかに修正できる体制の整備だろう。幸いにも現在では、年金加入記録を最寄りの社会保険事務所から「被保険者記録照会回答票」を貰うことができる。勤務期間に漏れがないか、給料の不自然な増減がないか、できるだけ確認することをお勧めしたい。
※当BLOG管理人が直面した記録ミス事例はコチラ
※社会保険庁の年金記録紹介サービスはコチラ
※自身の年金加入記録をチェックするのに有用な書籍はコチラ
<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2007/6/8): 基礎年金番号に反対してきた連中が年金記録不備を糾弾する矛盾
The企業年金BLOG(2006/9/5): 朝日新聞の年金記録記事は必見
The企業年金BLOG(2006/4/25): 年金加入記録の記載ミス・記録漏れにどう対応すべきか
The企業年金BLOG(2006/4/1): 「年金生活への第一歩」改訂版
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【2007.6.6追記】
画像のリンクが切れていたので貼り直しました。
それにしても、まさか今頃になって騒動になるとは・・・(汗)

コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、社保庁も人ですからね。ミスはつきものですよね。以前のブログにも書いていた通り知識をつけて、自分でちゃんと確認することが必要ですね。
tonnyさんの専門分野は、私の苦手分野なので、これからも参考にさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。
ご来訪ありがとうございます。
こちらこそFP関連の分野は得意ではありませんので、financetahさんのブロクを参考にさせていただきます。これを機に今後とも宜しくお願い致します。