2012年01月16日

アクチュアリー数学シリーズ3「年金数理」

試験科目だけではない、学問としての年金数理の可能性

アクチュアリー数学シリーズ3「年金数理」年金数理 (アクチュアリー数学シリーズ)
田中 周二、 小野 正昭、 斧田 浩二

日本評論社 2011-12
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大学教授と実務家のチームによる、試験対策と学術的アプローチの両立を目指した「アクチュアリー数学シリーズ」の第3弾。本書は、公的・企業年金制度の概要を解説した第T部、年金数理そのものを解説した第U部、そして、年金数理の新たな領域を扱った第V部の三部構成をとっているが。本書は何といっても各章末のコラム(BOX)および第V部が白眉であり、これだけでも星5つに値する。
コラムでは、およそ試験対策書とは思えない良質かつ骨太な年金論が展開されている。とりわけ「BOX1:厚生年金や国民年金はなぜ社会保険の仕組みをとっているのか?」「BOX7:年金財政の将来見通しにおける前提は甘いか?」は必読。また、第V部「年金数理の展開」では、年金数理および人口論の見地から分析した公的年金議論や、伝統的年金数理と金融経済学とのコラボレーションなど、試験科目としてだけではない新たな学術領域としての年金数理の可能性に触れることができる。

肝心の試験対策書としては、数式の表記が指定教科書とは微妙に異なるなど使い難い面はあるものの、類書に比べると演習問題がふんだんに収録されているなど、同じ著者グループによる前著「生保年金数理U」の反省が活かされていると言えよう。


<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2011/4/14): 「年金アクチュアリーのための金融経済学ガイド」
The企業年金BLOG(2010/5/5): 「アクチュアリー数学入門」
The企業年金BLOG(2009/11/8): 「生保年金数理U」






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posted by tonny_管理人 at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0)
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