2013年02月19日

DBを貶すためなら詐欺師も担ぎ上げるってか

AIJ・浅川社長「損失取り戻そうと思っていた」 (日本経済新聞 電子版)
年金消失事件、インタビュー
AIJ投資顧問による巨額の年金消失事件が発覚してから24日で1年。詐欺容疑で公判中の同社社長・浅川和彦被告(60)が、日本経済新聞のインタビューに応じた。
(2013/2/19 NIKKEI.COM)

久々に噴飯ものの記事に出くわした。
上記のAIJ社長のインタビュー記事ではなく、それに付随した囲み記事が、である↓

制度のひずみも問題の背景に (日本経済新聞 電子版)
「厚年基金には損が出せないと思った」と浅川被告は損失隠しの理由を語った。運用成績の虚偽報告は許されないが、日本の年金制度のひずみも問題の背景にある。
日本の年金は、受給者に一定の利回りでの支払いを約束する確定給付型が中心。運用成績が予定利回りを下回ると、年金の財政が悪化する。
(中略)共通するのは相場が上がり続けることを前提とした古い年金の仕組み。米国などでは個人が運用先を選び、結果にも責任を持つ確定拠出型が主流になっている。
(2013/2/19 NIKKEI.COM)

日経新聞の「確定給付=旧態的」「確定拠出=先進的」という色眼鏡ぶりは相変わらず健在だが(汗)、記事ではとうとう、確定給付型制度がAIJを犯罪に走らせたかの如き妄言を振り撒くに至った・・・( ゚д゚)ポカーン
当然ながら、わが国の年金制度が給付建て(確定給付型:DB)中心であろうと掛金建て(確定拠出型:DC)中心であろうと、この手の金融詐欺を完全に撲滅することは不可能である。むしろ、記事にあるように「個人が運用先を選び、結果にも責任を持つ」DC制度こそ、AIJのような悪徳業者の存在はより深刻な社会問題につながりかねない。しかし、企業目線(債務とコストの軽減)からDC導入を囃し立てる日経新聞にしてみれば、DC加入者がそうしたリスクに晒されるのも「自己責任」の範疇なのだろう。DC加入者保護の視点が致命的なまでに欠落している。

それにしても、DB批判&DC礼讃のためなら詐欺師すら悲劇の主人公に仕立て上げんとするこの記事。何が制度のひずみだ。一番歪(ひず)んでいるのは、こんなクソ記事を世に晒して恥じない日経記者の頭の中身だろうに(汗)。


<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2010/4/27): 最近の日経新聞の企業年金記事の稚拙さを嗤う
The企業年金BLOG(2010/7/31): 積立不足額と新聞の注目度との相関は・・・!?
The企業年金BLOG(2010/10/3): 黒字といっても「質」は異なるのだが
The企業年金BLOG(2010/12/1): 日経ビジネスの企業年金記事はツッコミどころ満載
The企業年金BLOG(2012/3/7): AIJ事件発覚以降、妙にテンションの高いWebサイト2件



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posted by tonny_管理人 at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0)
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