◆企業年金(確定給付型)の受託概況(平成26年3月末現在)
■信託協会のリリース
■生保協会のリリース
■JA全共連のリリース
(注)上記3つのリリースはいずれも同じ内容。
上記によると、2014年3月末における企業年金(確定給付型)の受託概況は、厚生年金基金が基金数531件(前年度比▲29件)、加入員数408万人(前年度比▲18万人)、資産残高は30兆9,301億円(前年度比+2兆409億円)となった。厚生年金基金の実質的廃止を目論んだ改正厚生年金保険法(正式名称:公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律)が昨年6月に可決・成立し、29基金が解散・代行返上したにもかかわらず、資産残高は直近2年間で4兆円増加した。アベノミクスさまさまか(汗)。
一方、確定給付企業年金(DB)は、前年度は制度数・加入者数とも初めて減少したが、2014年3月末は制度数14,278件(前年度比▲398件)、加入者数788万人(前年度比▲8万人)と、2年連続で制度数・加入者数が減少という結果となった。資産残高は53兆6,121億円(前年度比+3兆5,862億円)と依然増加基調にあるが、これを「資産運用の効率化を企図した制度の集約」とみるか、「単なるDB離れ」とみるか、判断は分かれよう。
なお、一昨年から運営管理機関連絡協議会、信託協会および生命保険協会の連名で公表が始まった「確定拠出年金(企業型)の統計概況(平成26年3月末現在)」では、2014年3月末時点における確定拠出年金(DC企業型)の状況は、規約数4,381件(前年度比+160件)、資産額7兆4,871億円(前年度比7,261億円)、加入者数466万人(前年度比+23万人)であった。2012年1月から解禁されたマッチング拠出はDC導入・普及の起爆剤になると喧伝されたが、こちらも期待通りとまでは行っていない模様。
◆確定拠出年金(企業型)の統計概況(平成26年3月末現在)
■信託協会のリリース
■生保協会のリリース
(注)上記2つのリリースはいずれも同じ内容。
最後に、毎年恒例の感想を述べて締めくくりとしたい。
確定給付と確定拠出でプレスリリースを分けるのは無意味だ!
<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2013/5/27): 企業年金の受託概況(2013年3月末)

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