2018年11月29日

「人生100年時代の年金戦略」

終身給付は偉大なり! FP的な視点から公的年金の徹底活用を提唱

人生100年時代の年金戦略人生100年時代の年金戦略
田村 正之

日本経済新聞出版社 2018/11/22
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日経新聞で資産運用やファイナンシャル・プランニングを専門領域としている記者による、公的年金と資産形成(iDeCo・つみたてNISAなど)の活用を唱えた一冊。新聞記者による年金本というと、かつては「いま、知らないと絶対損する年金50問50答」(太田啓之著)「年金これだけ心得帖」(山口聡著)という名著があったが、本書は、公的年金を「人生のリスクに備えるお得な総合保険」(p.27)とFP的な視点で捉えている点が異色。「人生100年時代の最大の支えは『終身』でもらえる公的年金」(p.13)であるとして、年金額を増やすための「繰り下げ受給」「なるべく長く厚生年金に加入」などの手段を、メリット・デメリットを含め懇切丁寧に解説している。
また、公的年金財政に関する世間一般に流布する誤解・曲解(事業主負担保険料の帰着問題など)についても、反対派に理解を示しつつも正しい認識を示している。個人的には、2018年の年金本のベスト3に入ると言っても過言ではない。

その一方で、iDeCoやつみたてNISAといった長期積立分散投資に対する無批判な信奉ぶりが鼻につくのは、著者の立ち位置を考えると致し方ないところか。先般の確定拠出年金法の改正で投信のデフォルト義務化が実施されなかったのを「厚生労働省に資産運用への知見が足りない」と評するのは勇み足に感じるが、本書全体の評価を損ねるものではない。



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posted by tonny_管理人 at 21:42 | Comment(0)
| 書評:公的年金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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