2011年04月14日

「年金アクチュアリーのための金融経済学ガイド」

保険・年金数理と金融経済学のコラボレーション!?

年金アクチュアリーのための金融経済学ガイド年金アクチュアリーのための金融経済学ガイド
日本アクチュアリー会年金・医療委員会 訳

日本アクチュアリー会 2011-03

本書は、米国アクチュアリー学会(AAA)および米国アクチュアリー会(SOA)が2006年に共同作成した「Pension Actuary's Guide to Financial Economics」を、日本アクチュアリー会年金・医療委員会が翻訳したものである。
アクチュアリーの専門分野といえば年金以外にも生命保険・損害保険などが挙げられるが、とりわけ企業年金は財務、会計、ファイナンス、投資理論、法律、リスク管理など多岐にわたる専門領域との近接が著しい分野であり、今後もこれら領域と無関心ではいられないことは論を待たない。本書は、伝統的な保険・年金数理を専門とするアクチュアリーに、金融経済学のエッセンスを伝授することを目的としたガイドブックである。米国の法令・税制を前提とした内容であり、また理論の全てをカバーするものではないが、金融経済学が企業年金にどう関係するかが簡潔かつ平易に解説されている。読み易さといい、巻末の参考文献リスト充実ぶりといい、ガイドブックとしての役割は十二分に果たしている。



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2009年12月08日

「経済統計の活用と論点」第3版

実用度の高い経済統計の"百科事典"

経済統計の活用と論点(第3版)経済統計の活用と論点(第3版)
梅田 雅信、宇都宮 浄人

東洋経済新報社 2009-11
売り上げランキング : 51,290
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文体はとっつき難いが、国内のほぼ全ての経済統計を網羅的に解説している、経済統計の百科事典。著者サイドもそうした辞書的な使われ方を意識してか、「概要」「公表元」「公表時期」「留意点」といった項目が指標別に完結するよう工夫されている。また「GDPのゲタ」「SNA統計(内閣府)と家計調査(総務省)とで家計貯蓄率が異なる理由」といった経済統計特有のお馴染みの問題点についてもキチンと言及されている。経済論文の執筆や景気予測に携わる者であれば必携の一冊。
なお今回の第3版では、前版刊行からの統計数値を更新したほか、「マネーサプライからマネーストックへの改訂」などを手当てしている。



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2009年06月05日

「経済学と経済学に必要な数学がイッキにわかる!!」

ファイナンス数学入門書として高評価 経済学は別途対策が必要

経済学と経済学に必要な数学がイッキにわかる!!経済学と経済学に必要な数学がイッキにわかる!!
石川 秀樹

学習研究社 2009-03
売り上げランキング : 74,594
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経済学の入門書として定評のある「経済学入門塾」シリーズの著者による、経済数学の解説書。四則演算から始まり、関数、微分・偏微分、単利・福利、割引現在価値を経て、最終的には平均・分散・相関係数までカバーしており、経済学というよりは証券アナリスト試験の範囲に沿った内容。本書の最大の特色は、これまで経済数学に必須とされてきた「線形代数」「確率」をばっさり割愛している点にある。経済数学の書籍としては賛否分かれるところだが、入門書としてはこういう手法もアリだと個人的には思う。むしろ、タイトルこそ「入門」と銘打ってるものの超難解な書籍に比べると、文系学生が抱きがちな苦手意識を払拭せんとする誠実な姿勢がうかがえる。中学・高校の数学から永らく遠ざかっていた社会人・文系学生には、第一冊目として文句無くオススメ。

ただし、ファイナンス数学の基礎の基礎は本書だけでも身に付くものの、経済学までイッキに分かるとまではいかないのが現実(汗)。経済学については、本書を攻略次第、速やかに定評ある基本書に移るのが賢明である。



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2009年04月18日

「EXCELで学ぶファイナンス(2)証券投資分析」第3版


EXCELで学ぶファイナンス〈2〉証券投資分析EXCELで学ぶファイナンス〈2〉証券投資分析 第3版
藤林 宏

金融財政事情研究会 2009-04
売り上げランキング : 174,571
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およそ金融機関の運用担当者であれば必ずや一度は手にするであろう、いわゆる「Excelを用いたリスク・リターン分析本」のパイオニア。Windows95が世に出た1995年に初版が刊行され、以降本書をインスパイアした書籍は数多あれど、本書を凌駕するに至ったものはごく少数。
完成度の高さはもはや言うまでもないが、解説が平易な箇所とそうでない箇所で難易度のブレが大きく、途中で難解な項目にぶつかって立ち止まってしまう事もしばしば。そんな時は構わず次へ次へと読み進めるのが賢明。文体は硬くとっつき難い面もあるが、繰り返し丹念に読むことを怠らなければ、必ずや自身の血となり肉となるであろう。本書では難し過ぎて歯が立たないという向きには、以前当BLOGでも紹介した「資産運用のパフォーマンス測定」「ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門」がオススメ。

なお、前版から8年ぶりの改訂となった第3版だが、内容的にはさほど変化は見られず前版の保有者が敢えて買い替えに走る必然性は薄いかもしれない。



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2009年03月27日

「道具としてのファイナンス」

Excelを操作させ「理解できた気」にさせる手法が秀逸

道具としてのファイナンス道具としてのファイナンス
石野 雄一

日本実業出版社 2005-08
売り上げランキング : 2,854
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MBA教養課程あるいは証券アナリスト試験レベルのファイナンス理論を押さえた入門書。解説そのものは意外と堅い文体なのだが、文章や数式だけでは説明し難いファイナンスの基本概念を、Excelで作業させることにより実感させる構成になっている。この手法がまた白眉で、読者を「何だか理解できちゃったかも!?」とソノ気にさせ、学習意欲の向上および心理的ハードルの低下に効果を発揮している。ファイナンスや数学といった単語にアレルギー反応を起こす向きには、第一冊目として文句無くオススメ。
ただし、本書の範疇はファイナンス理論の基礎事項であり、タイトルのように「道具として」使うには学術的にも実務的にも不十分。本書攻略後は、速やかに他の定評ある基本書に移行するが賢明である。

http://soilfield.blog10.fc2.com/blog-entry-11.html



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2009年02月26日

「投資家のための金融マーケット予測ハンドブック」第4版

マクロ経済指標の概要をサラッと掴むのに最適 直近のトピックを網羅

投資家のための金融マーケット予測ハンドブック(第4版)投資家のための金融マーケット予測ハンドブック(第4版)
住友信託銀行マーケット資金事業部門

日本放送出版協会 2009-02
売り上げランキング : 15,734
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金利・為替といった金融市場の分析に必要な基礎知識が上手くまとめられている良書。国内外の経済・金融統計の見方から、過去の金融政策や為替政策の動向分析までコンパクトかつ幅広くまとめられている。また米国・欧州など海外の景気指標に関する記述も厚く、海外関連だけでページ数の半分を占めるほど。個人的には、経済指標の解説において、@公表元、A公表頻度、B他の指標との相関の3点がキチンと網羅されている点が好印象。うろ覚えな際にサラッと概要を把握するのに最適この上なく、手元にあると何かと重宝する一冊。

第4版では、コラムにサブプライムローンやリーマンショックといった直近のトピックが網羅されているものの、本書のメインコンテンツである統計解説についてはさほど大きな変化はない。前版の所持者が敢えて買い替えに走る必然性は薄い気もするが、そこは好みによる。



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2009年02月13日

「これでなっとく 金融数学の基礎知識」

金融工学の超入門書 ハードルの低さが長所(であり短所!?)

これでなっとく 金融数学の基礎知識これでなっとく 金融数学の基礎知識
藤田 岳彦

講談社 2000-12
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とかくとっつき難い金融工学の概念を、「日本シリーズ」「イチロー」「宝くじ」等になぞらえて平易に解説する様は、秀逸の一言に尽きる。また、この手の入門書にありがちな文系向けの文章による解説に終始することなく、理系向けの数式等による解説も並行して掲載するなど、著者の確固たる理論的蓄積をもうかがわせる出来に仕上がっている。刊行から8年以上経過しているが、金融工学の専門用語に拒絶反応を覚える向きにとっては、依然として格好の入門書である。
唯一の欠点は、他の金融工学入門書とのレベル差を考慮すると、本書のハードルがあまりに低過ぎるため、2冊目選びに苦慮することくらいか(汗)。



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2008年01月29日

「新 経済学入門塾」

「経済ニュース」ではなく「経済学」の超入門書 2色刷りに進化

試験攻略新経済学入門塾 1 マクロ編試験攻略新経済学入門塾 1 マクロ編
石川 秀樹

中央経済社 2007-08
売り上げランキング : 20,350
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以前当BLOGでも紹介した「経済学入門塾」シリーズが、装いも新たにリニューアルしていたことに気が付かなかったのは不覚(汗)。

経済学の入門書というと、書店に行けばそれこそ「入門」「わかりやすい」と銘打つ表紙が百花繚乱の如く並んでいるものの、経済学を平易に平易に語ろうとするあまり、気がついたら単なる経済ニュースの解説書と化している事例は枚挙に暇がない(例えば細野某のシリーズとか)。これを「実学でござい」とうそぶくのは勝手だが、学問としての経済理論を学ばんとする向きにとっては、紛らわしい上に不愉快千万。
そんな欲求不満に正面から応えてくれるのがこの「経済学入門塾」シリーズ。サブタイトルこそ「試験攻略」と一見表層的だが、初学者が陥りがちな論点をことごとく押さえた構成はむしろ本質的ですらある。まさに入門書の名に偽り無し。経済学を一から学ぶ大学生、経済学から永らく遠ざかっていた社会人には、第1冊目として文句無くオススメ。新版では、2色刷りとなり読み易さが向上したほか、演習問題も新たに追加された。
なお、「論理的厳密さに欠ける」として本書を過小評価する輩が稀に存在するが、大抵は「入門書の世話にならない知的なオレ様」に酔いしれているだけなので、捨て置くに限る(汗)。


試験攻略新経済学入門塾 2 ミクロ編試験攻略新経済学入門塾 2 ミクロ編
石川 秀樹

中央経済社 2007-08
売り上げランキング : 29,121
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ミクロ編は、マクロ編に比べるとやや歯応えがあるものの、類書に比べると分かり易さではやはり頭一つ抜きん出ている。


試験攻略新経済学入門塾 3 上級マクロ編試験攻略新経済学入門塾 3 上級マクロ編
石川 秀樹

中央経済社 2007-10
売り上げランキング : 7,820
おすすめ平均

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上級マスター編は、国際マクロ経済学などオープン・マクロ経済学の超入門書。実は証券アナリスト試験対策用の隠れた名著でもある。


なお今回の新版では、新たに「上級ミクロ編」がラインナップに加わったが、「論文マスター編」「計算マスター編」は改訂されていない模様。



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2007年06月04日

「統計数字を疑う」

著者の実体験に裏打ちされた経済統計解説

統計数字を疑う統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
門倉 貴史

光文社 2006-10-17
売り上げランキング : 5,260
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よくある「統計の常識を疑う」系の書籍だが、実際に経済予測等に携わった著者の経験が多分に反映されており、とりわけ第3章でのシンクタンクが試算する経済効果の胡散臭さや、第4章での統計の癖・バイアスに関する解説は白眉。一方で第2章の通説に関するコメントは(人によっては)首を傾げる箇所もあるが、こうした著者の主観が良くも悪くも本書の特徴となっている。仕事で経済統計を扱う向きならば、ほくそ笑みながら読み流せること請け合い。なお第5章は著者がライフワークにしている「地下経済」に関する話であり、若干蛇足な感はある。

ところで、本書のレビューで「目が覚めました」「やはりGDPは信用できないんだ」といった類のコメントが散見されるが、こうした姿勢もまた結局は情報の鵜呑みでしかない。本書の内容に対しても疑ってかかるくらいのリテラシーの高さが求められよう。



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2007年04月10日

「経済学入門塾」

経済ニュースではなく「経済学」を理解するための一冊目に

経済学入門塾〈1〉マクロ編試験攻略 経済学入門塾〈1〉マクロ編
石川 秀樹

中央経済社 2000-04
売り上げランキング : 117,786
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経済学の入門書というと、書店に行けばそれこそ「入門」「わかりやすい」と銘打つ表紙が百花繚乱の如く並んでいるものの、経済学を平易に平易に語ろうとするあまり、気がついたら単なる経済ニュースの解説書と化している事例は枚挙に暇がない(例えば細野某のシリーズとか)。これを「実学でござい」とうそぶくのは勝手だが、学問としての経済理論を学ばんとする向きにとっては、紛らわしい上に不愉快千万。
そんな欲求不満に正面から応えてくれるのがこの「経済学入門塾」シリーズ。サブタイトルこそ「試験攻略」と一見表層的だが、初学者が陥りがちな論点をことごとく押さえた構成はむしろ本質的ですらある。まさに入門書の名に偽り無し。経済学を一から学ぶ大学生、経済学から永らく遠ざかっていた社会人には、第1冊目として文句無くオススメ。なお本書攻略後は、速やかに他の定評ある基本書に移るが賢明。

なお、「論理的厳密さに欠ける」として本書を過小評価する輩が稀に存在するが、大抵は「入門書の世話にならない知的なオレ様」に酔いしれているだけなので、捨て置くに限る(汗)。


経済学入門塾〈2〉ミクロ編試験攻略 経済学入門塾〈2〉ミクロ編
石川 秀樹

中央経済社 2000-04
売り上げランキング : 122,707
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ミクロ編は、マクロ編に比べるとやや歯応えがあるものの、類書に比べると分かり易さではやはり頭一つ抜きん出ている。


経済学入門塾〈3〉上級マスター編試験攻略 経済学入門塾〈3〉上級マスター編
石川 秀樹

中央経済社 2001-03
売り上げランキング : 50,809
おすすめ平均

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上級マスター編は、国際マクロ経済学などを収録。実は証券アナリスト試験対策用の隠れた名著。

なお上記の他にも「論文マスター編」「計算マスター編」があるが、当BLOG管理人は使用した事がないので、ここでは論評を差し控える。


<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2008/1/29): 「新 経済学入門塾」



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2006年08月16日

「EXCELで学ぶファイナンス(2)証券投資分析」

「Excelを用いたリスク・リターン計算本」のパイオニア

EXCELで学ぶファイナンス〈2〉証券投資分析EXCELで学ぶファイナンス〈2〉証券投資分析
藤林 宏

金融財政事情研究会 2001-10
売り上げランキング : 67,388
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およそ金融機関の運用担当者であれば必ずや一度は手にするであろう、いわゆる「Excelを用いたリスク・リターン分析本」のパイオニア。Windows95が世に出た1995年に初版が刊行され、以降本書をパクったインスパイアした書籍は数多あれど、本書を凌駕するに至ったものはごく少数。
完成度の高さはもはや言うまでもないが、解説が平易な箇所とそうでない箇所で難易度のブレが大きく、途中で難解な項目にぶつかって立ち止まってしまう事もしばしば。そんな時は構わず次へ次へと読み進めるのが賢明。文体は硬くとっつき難い面もあるが、繰り返し丹念に読むことを怠らなければ、必ずや自身の血となり肉となるであろう。
なお本書では難し過ぎて歯が立たないという向きには、以前当BLOGでも紹介した「資産運用のパフォーマンス測定」「ゴミ投資家のためのインターネット投資術入門」がオススメ。


※販売元サイトから正誤表(pdfファイル)がUPされています。


<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2009/4/18): 「EXCELで学ぶファイナンス(2)証券投資分析」第3版



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2006年07月12日

「6色蛍光ペンでわかる経済」

経済学の思考パターンを伝授! 脅威の6色塗り分け法

6色蛍光ペンでわかる経済6色蛍光ペンでわかる経済
「思考パターン別・塗り分け勉強法」で経済・ニュースを理解する

石川 秀樹

ダイヤモンド社 2004-05
売り上げランキング : 115,524
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前回のエントリで紹介した「経済学思考の技術」に引き続き、経済学の思考パターンを学ぶための一冊を紹介しよう。著者は、経済学の入門書として定評のある「経済学入門塾」の石川秀樹氏。経済学の基本ルールにまつわる解説も然ることながら、本書では更に、経済学の思考パターンを蛍光ペンで色分けしていく6色塗り分け法を提唱している。6色の使用区分は以下の通り。

 ・「定義」=ピンク
 ・「仮定」=水色
 ・「分析」=黄色
 ・「結論」=オレンジ
 ・「長所」=緑
 ・「短所」=紫


一見ばかばかしく思われるかもしれないが、これがやってみると効果絶大というか、効果がありそうな気にさせてくれる点が秀逸。大学受験時に「例の方法」「グリデン古文」といった"小手先テクニック系"にハマった過去を持つ向きならば、必ずや夢中になること請け合い。時間が無ければ、第1〜3章だけでも目を通しておきたい。あとは実践あるのみ。
それにしても、経済学の入門書とはもはや「分かり易く語る」だけでは足らず、「分かるための方法」まで伝授してくれる時代なのか・・・(遠い目) 学生時代にこそ出会いたかった一冊である。



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2006年07月10日

「経済学思考の技術」

経済学に入っては「経済学のルール」に従え!

経済学思考の技術経済学思考の技術
― 論理・経済理論・データを使って考える

飯田 泰之

ダイヤモンド社 2003-12
売り上げランキング : 75,086
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経済学に馴染めない理由としてよく聞かれるのが「非現実的」「所詮は机上の空論だYO!」という声。そもそも経済学とは、複雑怪奇な現実世界の事象を単純化して突き詰める学問であるため、単純化したモデルを「現実と違う」と罵倒するのは、子供に向かって「オマエはなんて幼稚なんだ」と諭すくらい無意味(汗)。

そんな、経済学の世界と現実世界とのギャップを埋めるのに最適なのが本書。経済学における幾つかの前提条件や基本ルールの解説に特化した書籍はおそらく本書が初めて。いきなり経済学の基本書から入るよりも、本書をクッションにするとその後の理解が早まること必至。時間が無い向きは、せめて第1・2章および第3章補講だけでも目を通しておきたい。

本書を読んだ後で、日経新聞の記事やテレビの似非エコノミストどもの戯言を笑い飛ばせるようになれば、まずは合格。更に「何だ、本書の第3章以降は著者の持論のオンパレードやんけ」と気がつくようになれば、もはや本書のキモは余す所なく吸収したと言ってもよい。速やかに他の経済学の入門書に移られたし。



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2006年05月17日

「経済統計の活用と論点」

実用度の高い経済統計の"百科事典"

経済統計の活用と論点経済統計の活用と論点 第2版
梅田 雅信 宇都宮 浄人

東洋経済新報社 2006-04
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文体はとっつき難いが、国内のほぼ全ての経済統計を網羅的に解説している、経済統計の百科事典。著者サイドもそうした辞書的な使われ方を意識してか、「概要」「公表元」「公表時期」「留意点」といった項目が指標別に完結するよう工夫されている。また「GDPのゲタ」「SNA統計(内閣府)と家計調査(総務省)とで家計貯蓄率が異なる理由」といった経済統計特有のお馴染みの問題点についてもキチンと言及されている。経済論文の執筆や景気予測に携わる者であれば必携の一冊。なお本書は証券アナリストの指定参考書ではあるが、むしろ合格後にこそ利用頻度が増える感がある。



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2006年04月04日

「投資家のための金融マーケット予測ハンドブック」

マクロ経済指標の概要をサラッと掴むのに最適

投資家のための金融マーケット予測ハンドブック投資家のための金融マーケット予測ハンドブック 第3版
住友信託銀行マーケット資金事業部門

日本放送出版協会 2006-02
売り上げランキング : 8,023
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金利・為替といった金融市場の分析に必要な基礎知識が上手くまとめられている良書。国内外の経済・金融統計の見方から、過去の金融政策や為替政策の動向分析までコンパクトかつ幅広くまとめられている。また米国・欧州など海外の景気指標に関する記述も厚く、海外関連だけでページ数の半分を占めるほど。個人的には、経済指標の解説で@公表元A公表頻度B他の指標との相関──がキチンと網羅されている点が好印象。うろ覚えな際にサラッと概要を把握するのに最適この上なく、手元にあると何かと重宝する一冊。

なお、終章にテクニカル分析の解説を掲載していることを理由に「テクニカル分析を有効視するような書籍は信用ならぬ!」と脊髄反射的に本書を過小評価する輩(ファンダメンタル分析至上主義者に多い)が稀に存在する。「手法の有効性」と「解説の分かり易さ」を混同したおマヌケな議論である(汗)。



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