2008年11月04日

「財形徹底活用ガイドQ&A」

財形を究めたいならこの一冊!?

財形徹底活用ガイドQ&A財形徹底活用ガイドQ&A(平成19年版)

財形ビジネスネット 2007-07

勤労者財産形成促進制度(財形)といえばサラリーマンにはお馴染みの貯蓄制度だが、こと財形に関する書籍は驚くほど少ない。まあ、加入する側からすれば金融機関のパンフレットで十分事足りるのではあるが。そんな金融機関の出来合いのパンフレットでは飽き足らないという財形マニアにオススメなのが本書。実務家向けの内容だが、財形に関するあらゆるトピックが一問一答形式(その数じつに345問!)で掲載されており、その情報量および分かり易さでは他の類書の追随を許さない。あとは、最新情報を役所のwebサイト審議会資料などで補えば、財形に関する情報収集はほぼ万全である。

なお、本書の発行元は、DCアドバイザー資格を管轄している確定拠出型年金教育・普及協会(DC協会)の運営母体でもある。URLの末尾が「zaikei/」か「dc/」かだけの違いである。


※参考資料
勤労者財産形成促進制度について(厚生労働省)
労働政策審議会:勤労者生活分科会(厚生労働省)


<関連エントリ>
The企業年金BLOG(2007/9/3): 財形給付金・財形基金にも課税される特別法人税



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2007年10月04日

「会社勤めでもできる余裕の年金づくり」

「これなら自分でも出来そうだ!」と思わせる構成が秀逸

会社勤めでもできる余裕の年金づくり会社勤めでもできる余裕の年金づくり
山口 哲生

アスカ・エフ・プロダクツ 2007-09-13
売り上げランキング : 98,234
おすすめ平均

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巷に溢れる「自分年金」本は、ともすると「公的年金は信用できない→だから個人年金や投資信託で自助努力せよ」といった食傷気味のパターンばかり。これらの書籍の欠点は、自助努力だけで全て賄おうとする余り目標貯蓄額が法外な金額に膨んでしまい、結果として読者にとっては非現実的かつ非実践的なものとなってしまう事である。

本書は、読者の不安を煽るのではなく、不安を取り除くところに注力している点が異色。公的年金にしても、いきなり制度の否定に走るのではなく(制度廃止のリスクを侵す政治家・官僚は皆無)、将来の年金額を完全予想することは不可能にしても「最悪のケースでもこれ位は確実に貰える」金額を紐解くところから始めている。確かに、「これでは足りない」と不安を煽るよりも「これだけあれば足りる」と安心させる方が、日本人の貯蓄マインドに適っていると思う。
後半では、老後資金の準備手段として「変額保険(月払・終身)」「個人型確定拠出年金」の活用を提唱している。これも単純な比較論・技術論ではなく、ズボラな一般人でも手軽に長期投資・分散投資できるという観点から検討した結果であり、そこに至るまでに積み重ねられた数々の考察は深い。とりわけ(変額"年金"ではなく変額"保険"を奨める理由として)「変額年金は年金開始日時点の積立状況に左右される」という指摘には思わず唸った。

ともあれ、(公的年金があてにならないから)「1から100まで自分で頑張らねば!」というのと、(公的年金は最悪でもこれ位は出るから)「あとは足りない分だけ補おう!」というのでは、登山でいえばエベレストと富士山くらい心理的重圧が異なる。「老後」「年金」という後ろ向きなテーマにも関わらず、読んでいて前向きな気分にさせてくれる一冊である。

※著者のサイト「年金の不安/撲滅委員会」はこちら



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2007年08月06日

「変額年金保険」

変額年金に関する真面目な一冊

変額年金保険変額年金保険
砂川 和彦

金融財政事情研究会 2002-10
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おすすめ平均

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2002年10月に個人年金保険の銀行窓販が解禁されてから早5年、今頃になって何故か変額個人年金に関する情報を収集しているのだが、結局参考になったのは本書を含む数冊に留まった。
本書は、変額年金で名を馳せている外資系生保の手による著書だけに、中身は売り手の理論一辺倒かと思いきや、変額年金についてその商品性から販売・コンプライアンスまで一連の流れを綴った真面目かつ公正な内容であった。ハードカバーだがさほど厚くもなく、文体も分かり易いので1・2時間でサラッと読める。2002年の刊行ではあるが、資産運用アドバイスやコンプライアンスに関する解説は些かも陳腐化していない。

なお、市場動向など直近のトピックについては、同保険会社の編集による「基礎からの個人年金販売」にて補足されると尚由。



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2007年02月22日

「基礎からの個人年金販売」

個人年金の現在(いま)がわかる新・定番書! 

基礎からの個人年金販売イラスト・図表で早わかり 基礎からの個人年金販売
Q&A100問100答

ハートフォード生命保険

保険毎日新聞社 2007-02
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個人年金に関する書籍というと、その殆どは市場がピークだったバブル期(80年代後半〜90年代前半)の書物ばかりで、情報が陳腐化してしまっている。一方で業界向けの難解な解説書は毎年改訂されているものの、個人年金市場の現在の潮流(例:定額年金から変額年金へのシフトetc)を一般向けに分かり易く解説した良書には、ここ10年なかなかお目にかかれなかった。

そんな中、満を持して刊行されたのが本書。個人年金市場の直近の情勢を反映しているのは勿論、一問一答形式&二色刷りで読み易さに配慮したレイアウトは、類書の中では群を抜いた出来。また、変額年金で名を馳せている外資系生保の手による編集だけに、変額年金一辺倒の中身かと思いきや、さに非ず。従来型の定額年金に関する記述も手厚いほか、税制やコンプライアンスまで手当てしており、網羅性は高い。個人年金に関する入門書のファーストチョイスとしてだけでなく、体系的な解説書としても十分耐え得る内容。個人年金分野における定番書としての地位は当面安泰といっても過言ではない。



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2007年02月07日

「個人年金税務ハンドブック」

個人年金保険に関する税務が一目でわかる

個人年金税務ハンドブック個人年金税務ハンドブック
吉光 隆

セールス手帖社保険FPS研究所 2004-05
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おすすめ平均

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保険税務について調べるならば「保険税務のすべて」(新日本保険新聞社)が網羅性に優れていることは諭を待たないが、電話帳並みの厚さゆえに、検索性・携帯性に欠けるのは致し方ないところ。個人年金の部分だけピックアップされている書籍をいろいろ探してみた結果本書に辿り着いたのだが、これが思わぬ掘り出し物となった。手帳サイズで約100ページというコンパクトな造りだが、個人年金の税制に関するあらゆるトピックが盛り込まれており、使い勝手は良い。根拠条文の番号もきちんと網羅されているのは嬉しいところ。公的年金と企業年金についても申し訳程度だが補足されている。

なお現在は書籍としては販売されておらず、「個人年金保険マスター」なるソフト(CD-ROM)として販売されている。CD-ROM版は「変額保険解説ムービー」といったやや蛇足的な機能が付加されて3,500円。個人的には書籍版(700円)で十分に思う。



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2006年01月20日

「退職金、黙っていてはもらえない!」

実録! 退職金コンサルタントの事件簿

退職金、黙っていてはもらえない!退職金、黙っていてはもらえない!
萩原 京二

PHP研究所 2005-12-20
売り上げランキング : 6,650
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退職金コンサルを生業とする社会保険労務士による、いわば「退職金コンサルタントの事件簿」といった様相。中小企業の世界ではさもありなんと思われる退職金トラブルの実態が赤裸々に綴られている第1章がやはり一番の読みどころ。本来はシリアスな案件なのだろうが、著者のどこかコミカルめいた文体がその深刻さを絶妙に和らげており、面白く読み進むことができる。それでいて、退職金で損をしないためのポイント解説もきちんと論拠に基づいており、読み物としての娯楽性と解説書としての実用性が上手く両立している。中小企業における退職金制度改革のイロハを知るための"一冊目"としては最適この上ない。社員にも社長にもオススメの一冊。労使双方に推奨できる書籍はそうザラにはない。



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