「早期退職は大丈夫」との甘い誘いに気をつけよ (日経ビジネスONLINE)
老後の蓄えを狙われて、米国“団塊世代”にトラブル続出
スタン・モリルさんは、これまでの蓄えによって退職後は妻と2人で不自由なく生活を送れるものと信じていた。31年間工員として働いた米イーストマン・コダック(EK)で、同僚が太鼓判を押す無料の資産運用セミナーに出席していたからだ。モリルさんは、講師を務めた米モルガン・スタンレー(MS)のトップ証券営業マン、マイケル・J・カザコス氏の提案する"49歳で悠々自適の退職"という夢のようなプランに魅了された。─中略─だが、最高で年14%という破格の投資利回りを想定したこのプランは、"夢物語"にすぎなかった。今やモリルさんの貯蓄残高はわずか5万7559ドル。ほかに目ぼしい蓄えもなく、生活費の捻出に苦労している。
(2008/7/14 BusinessWeek誌カバーストーリー)
もはや「アメリカの投資教育は先進的!」「アメリカ人は401kでハッピーリタイヤメント!」などという戯言を信じているようなナイーブな向きは少数派だろうが(まだ多数派か?)、当の米国では、資産運用セミナーで営業マンの口車に乗せられて虎の子をつぎ込んだ結果、大損こいた401k加入者が続出しているとの事。アメリカ人にとっては、「悠々自適の退職」というのがこの上ない殺し文句のようで(汗)。気の毒だとは思うが同情は一切しない。所詮、投資は自己責任つうことで。
ところで、日本の確定拠出年金(DC)もまた自己責任を旗印に導入された筈だが、にも関わらず、最近は「リスク性資産のウエイトを増やせ」と口を挟むお節介な輩が後を絶たない↓
○懸念される確定拠出年金加入者の運用収益率(野村総研)
○DCにおける投資教育の重要性(野村総研)
○わが国の確定拠出年金(DC)における加入者の資産配分(ニッセイ基礎研)
○確定拠出年金の運用割合を見直せ(三菱総研)
・・・つうかさ、自己責任ならほっとけタコ(汗)
この手の連中の発言を読み解くには、「リスク性資産」を「自社の投資信託」に読み替えると一目瞭然。結局、連中が問題にしているのは自社の投資信託が売れるか否かであって、冒頭の記事に出てくる営業マンと同様、加入者の老後などおそらく屁とも思っているまい。重要なのは、投資教育よりも、こうした甘言に騙されない消費者教育ではないのか?








