「逆ポーランド方式」の妖しい魅力!? 1981年の発売以来現在でも製造販売されている、技術進歩の目まぐるしい電脳グッズの世界では考えられないロングセラー。管理人がこの電卓の存在を知ったのはつい2年ほど前。かつて「株屋の裏」(←すでに閉鎖)という外資系証券マンの日常を綴ったサイトがあったのだが、そこでこのHP-12Cに関するエッセイを読んだのがきっかけ。
Internet Archive にそのログが残っていたので、私の拙文よりもそちらをお読みいただいた方がこの電卓の魅力が伝わるかと。末尾に転載しておく。
以前は日本でも紀伊国屋書店などで日本語マニュアル付きで販売されていたのだが、電卓部門は残念ながら日本から撤退。現在入手する方法としては、海外から輸入するか、ネットオークションで競り落とすか位か(ちなみに管理人はヤフオクで購入。しかも日本語マニュアル付き!)。ご興味のある方は、
検索 の上検討されたし。
しかし惜しむるかな、プログラム機能を有するため資格試験では持ち込みが著しく制限されているのがイタい。現時点で持ち込みOKなのは証券アナリストとCFAくらいか。
※ ヤフオクの検索結果は
コチラ <関連エントリ>
The企業年金BLOG(2007/12/20): HP-17BU ─────────────────────────
【2006.11.9追記】 HP-12Cの日本語マニュアル がHP社サイトにupされました。 また、現在は復刻版であるHP-12C Platinum が販売されています。
どんな電卓使ってますか? (「株屋の裏」ログより転載) HPって知ってますか。ホームページじゃなくて、ヒューレット・パッカードのことです。この業界ではHPの金融計算電卓は業界標準となっています。HPのブローシュアにも同じような謳い文句が載ってますが、これは誇張でなくて、本当です。 日系の株屋では、みなさんCASIOやSHARPの10桁とか12桁とかの大き目の、公認会計士さんが使うような電卓を使っています。理系出身の人は関数電卓を使っていて、「私は理系です」と誇示しています。でも外資系に行くと、みんなHP-12Cです。また最近は上位モデルのHP-17B2も多いですね。債券トレーダーなんかの世界では、さらにごっついHP-19B2もたまに使われています。 HP-12Cがどんな電卓か知らない人はほとんど「もぐり」です。この20年前からあるオールドファッションの電卓のどこがいいんでしょうか?どうしてみんなHPを使っているんでしょうか? その答えは、プロフェッショナルたちがどのような教育過程を経て、今に至っているか、を考えると納得できると思います。米国ではバリューを求めるのに、CFやIRRやNPVなどの複利計算で現在価値を求める方法が主流です。ですから、米国のビジネススクールではHP-12Cが必須です。またCFA試験でもHP-12Cを使って解く問題が出ます。そして現場でも、HPを使って、、、って言いたいところですが、、、 ともかく外資系株屋はみんなMBAですから、昔使ったHP-12Cを、右上の「HPマーク」が取れても、キーがヘナヘナになってクリック感がなくなっても使い続けます。なぜって、RPN と呼ばれるHP独特のキー入力方式になれてしまうと、ほかの電卓が使えなくなってしまうからなんです。これはほとんどHPの陰謀みたいなもので、私なんかHPの電卓を会社用と家用と、2台買うハメになりました。RPNとは「1+1=2」を、「1 ENTER 1 +」とやります。これは死ぬほど便利で、四則計算しか使わなくてもHP-12Cが手放せなくなる道理です。特にHP-12Cは金融関数機能が使い難いんで、しばらく使っていないと、使い方を忘れてしまって四則計算しかできなくなるんですね。管理人注:RPNとは「逆ポーランド方式」の事。上記の入力例ではその良さは分からないが、(1+2)÷(3+4)のような計算式で威力を発揮する。この場合、「1 ENTER 2 + 3 ENTER 4 + ÷」となる。「1と2を足したものを3と4を足したもので割る」と日本語で思考する感覚に近い。RPN や逆ポーランド で検索するとかなりヒットするので、興味のある方は試されたし。 ちなみに現場の世界でキャッシュフローの複雑な計算は、言うまでもなくスプレッドシートを使います。だからHPの出番は、もはや試験とRPNしか残っていません。それでもみなさん、ぼろぼろのHP-12Cを愛していらっしゃいます、私も含めてですけれど。 (追伸:新しくHP電卓を買うのであれば、HP-17B2をお勧めします。メニュー方式で使いやすいです。でもHP-12CのほうがMBAっぽくてカッコいいなー)HP-12Cはこんな電卓です ← HP Museum
posted by tonny_管理人 at 23:58
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